祈りの職務
三浦綾子さんの言葉のなかに祈りについて書かれたものがあります。
「(神に祈るということは人間の職分だ) ジェーンズという人の言葉だ。職分とは仕事のことだ。・・・人間の仕事は何よりも先ず神に祈ること、愛し合うよりも前に神に祈ること、神に祈らなければわたしたち人間は愛し合うということさえわからない。」 (北国日記)
私たちの一日の行動を見てみましょう。朝、目覚めてから、仕事に行くための準備(洗面、化粧、食事)、仕事に向う(通勤・通学)、仕事に従事(授業を受ける、家事育児に励む))、仕事から解放され余暇を過ごす、帰宅、リラックスタイム、そして就寝。このようなサイクルを繰り返していると思われます。私たちが仕事と想像できる事柄は、一日のなかで義務として関わっていることになります。
神を信じて歩む人には、義務としての祈りの職務があることを、三浦さんは教えています。そして三浦さんはノートに書き込まれた祈りのメモをもとに毎日、朝と夕に夫妻で祈りの時を持っていました。神を信じる人は祈りの生活を送る人と言えます。
文芸評論家の(故)佐古純一郎氏は、「三浦の世界は、゛愛と祈り゛、この二つの言葉に尽きるのです」と評しています(三浦綾子のこころ)。朝日新聞の懸賞小説を書く時、三浦夫妻は、執筆前に祈り、綾子さんの執筆中、光世さんは、隣の部屋で祈り続けていたと言います。世界の文学の中で、祈りの中で書かれた文学は、三浦文学ではないか、と佐古氏は指摘されています。
綾子さんも「文学からいえば、未だに私はまことに貧しい者である。だが、そんな私が、13年前、朝日新聞の懸賞小説に応募して、731名もの応募者の中から選らばれたということは、やはり祈りが聞かれたとしか思えないのである」(天の梯子)と告白しています。 祈りが応えられる、その驚きと感動が、三浦夫妻の祈りの生活を続ける力となっていました。
私たちも祈りましょう。祈りを仕事だと位置づけて、守っていくならば、神の恵みを感謝することができるようになります。
「なんでも祈り求めることは、すでにかなえられたと信じなさい。
そうすれば、そのとおりになるであろう。」
(マルコ福音書 11章24節)
今日の聖句 2016年6月 毎日更新中 (ご希望の方には聖句メールとして配信します)
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6月5日(日)
「真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる 。その方は自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなた方に告げるからである。」(ヨハネ14:13)
全能なる神様 、私たちが いつも聖霊の光を求め 、言葉と行いをもって、み旨を果たすことができるように導いてください。
6月4日(土)
神はモーセに、「わたしは自分が憐れもうと思うものを憐れみ、慈しもうと思う者を慈しむ」と言っておられます。(ロマ9:15)
私たちの希望である神様、あなたの計らいは誤りなく、全てを治めてくださいます。私たちを力強く支え、あらゆる誘惑から守ってください。
6月3日(金)
「万軍の主、わたしの王、わたしの神よ。いかに幸いなことでしょう あなたの家に住むことができるなら
ましてあなたを賛美することができるなら。」(詩編84:5)
聖なる神さま、あなたは正義を求める人、誠実な人と共におられます。わたしたちが、恵みに支えられて、豊かな実りをもたらすことはできますように、主を賛美しながら歩ませてください。
レスポンス
・御言葉とお祈りをありがとうございます。
・今日流れのほとりを、読ませてもらっています。八木くん、懐かしいです
流れのほとりを送ってくださったり同窓会してくださったり、長年に渡ってわたしたちのために愛の労苦をし てくださって感謝しています
・竹谷先生 今朝も感謝いたします。「流れのほとり」送ってくださってありがとうございます。
三浦綾子さんの世界を通してお祈りすることの大切さを、教えてくださって勉強になりました。
イエス様を信じます
ACCA異文化理解研究推進会 フラワーデザイン 発行日 6月 5日
流れのほとり前号 お便りはこちらから 更新日 6月13日