信じて祈ること
作家の三浦綾子さんは夫・光世さんのお母さんに一度だけ叱られたことがあると記しています。それは光世さんが急性肺炎になった時のこと。早速、光世さんのおかあさんが看病に駆けつけてくれて、綾子さんはお母さんとともに、光世さんの枕もとでお祈りをしたのです。祈りの後、綾子さんは「お母さん、光世さんは本当になおるかしら?」と言った時、お母さんが「綾子さん、あなたの信仰は一体どこにあるのです」と引き締まった顔で告げたのでした。綾子さんはその言葉がわかりません。お母さんはきびしい語調で「たった今、神さまにお祈り「したばかりでしょう?祈りは聞かれると思ってお祈りしたのでしょう。委ねてお祈りしたのでしょう。それなのに、なぜ治るかどうかと心配するのですか」
この言葉を聴いて綾子さんは「なるほど」と頷きました。 「神に祈ったことを心配するのは神を信じていない証拠である。祈ったら、もう神に委せて安心していればいいのである」と。 祈ると言いながら、何も委ねていない綾子さんを光世さんの母が叱って、気づかせてくれたのです。
綾子さんは光世さんからも叱られたことがありました。取材のため40日にわたって海外に出かけて帰ってきた時のことです。この旅行に出かける数ヶ月前から、綾子さんは体調はよくなく、そのうえ、8本の原稿(二ヶ月分の連載のため)を書きだめて疲れていたのでした。 微熱がある、食欲がない、絶えず血圧が変動する、不眠がいつものとおりのその体調から、綾子さんは「体がぼろぼろになって帰って来る」と思いながら、薬をバッグに詰めて出発したのです。 ハードな取材旅行を終えると、綾子さんの体調はどうであったか。微熱はなくなり、30年来の貧血も治っていました。「暑い気候が私にはいいのね。運動がいいのね」などと体調の回復したことを喜んで言った時、ご主人の光世さんが綾子さんを叱ったのです。
「皆さんが祈っていたおかげだよ。こんなに多くの祈りを頂いて、気候のせいや運動のせいにするのでは、祈りは無用のものではないか」 その言葉によって、綾子さんは「なんと人間は合理的にのみ考え、神の力を信じないものかと、改めて思った」のでした。
聖書のことば
「なんでも祈り求めることは、すでにかなえられたと信じなさい。
そうすれば、そのとおりになるであろう。」(マルコ福音書11章24節)
▽ふたりの伝道者 NHKスペシャル8月15日(月) 午後8:00~午後8:50(50分)放映
「トラトラトラ」を打電した真珠湾攻撃総隊長、淵田美津雄は、戦後キリスト教徒となり、かつての敵国アメリカに渡り、伝道の旅を続けた。アメリカ陸軍のジェイコブ・ディシェイザー。真珠湾への復しゅうに燃え、日本本土への初空襲を志願、名古屋に数百発の爆弾を投下した。彼もまた戦後宣教師となり自分が命を奪った名古屋を拠点に伝道を続けた。ふたりの物語は、憎しみの連鎖に覆われた今の世界に確かなメッセージを与えてくれる。(NHKの番組ホームページより)
レスポンス
○まさかNHKでこのような番組を放映するとは思いも及びませんでした。二人の伝道者が時を同じくして、それぞれ、自分を変えてくださった神の恵みと愛を、かっては憎んでいた国の人々に伝えるために献身し、幾多の困難に会いながら、生涯をかけた生き方に改めて深い感動を覚えました。
○神さまの為されることは本当に素晴らしい。私たちの社会に二人の伝道者を通して福音を伝えてくださいました。
○「二人の伝道者」を視聴しました。この番組は私の信仰の歴史を思い起すものでした。
昭和34年9月、ディシェザー師は名古屋での伝道を開始、その月に私はデ師と出会い、聖書の福音を聴き、12月にキリスト者となっています。人、国との゛和解゛が難しいと感じる時、絶対者・神を介しての和解が必要と思います。゛和解゛についての材料提供として、二人の伝道者と表して番組を編集したのでは、と思いました。
○15日のTV見ました。友だちにもお知らせしました。とても良かったと皆さん言っています。
今日の聖句 2016年9月 毎日更新中 (ご希望の方には聖句メールとして配信します)
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9月19日敬老の日
「わたしの舌があなたの正しさを歌い 絶えることなくあなたを賛美しますように。」(
詩篇35:28)
わたしたちに父の愛を示してくださる天の神さま、あなたはわたしたちを選んで信仰に生きる道を与えてくださいました。あなたの支え、導き、暖かいまなざしを思い起こし感謝を新たにいたします。どうか、あなたの恵みに対する信頼を新たにし、救いの喜びを、日々、賛美できますように助けてください。
9月18日(日)
「希望はわたしたちを欺くことがありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。」( ローマ5:5)
天の神さま、すぐる週の歩みを恵みのうちにお守りくださり、感謝いたします。どうか、この週も、わたしたちに与えられている確かな希望をもって、試練にも耐える者にしてください。
9月17日(土)
「わたしは主を愛す。主は嘆き祈る声を聞き わたしに耳を傾けてくださる。 生涯、わたしは主を呼ぼう。」( 詩篇116:1-2)
信仰の源である神さま、どうか 私たちが信仰をもって 捧げる祈りに耳を傾け、真心を持って願い求めることを叶えてください。
9月16日(金)
「こうしてわたしたちは、キリストの恵みによって義とされ、希望どおり永遠の命を 受け継ぐ者とされたのです。」( テトス3:7)
すべてより頼む者の主である神さま、あなたに寄らなければ平安に過ごすことができません。どうか、イエス・キリストの教えに従って、この世の富に心を奪われないように導いてください。
9月15日(木)
「わたしは、彼らと永遠の契約を結び、彼らの子孫に恵みを与えてやまない。またわたしに従う心を彼らに与え、わたしから離れることのないようにする。」(
エレミヤ32:40)
あがない主なる天の神さま、どうか、わたしにとどまっていてください。わたしの唯一の主となってください。あなたの恵みを今日も豊かに与えてください。
レスポンス
・メッセージありがとうございます!!覚えてお祈りくださり、心から感謝します
・毎朝毎朝御言葉を与えられて養われ共にお祈りする恵みに預かっていることも本当に感謝いたします
・御言葉とお祈りをありがとうございます
・おはようございます。みことば、祈りのことば感謝します。隣人を愛するようにとのすすめ、神様の呼びかけ は奇しくもこの週与えられており、生ける神様の迫りを教えられます。ありがとうございます。
ACCA異文化理解研究推進会 フラワーデザイン 発行日 9月19日
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