今夏は信仰の友たちと再会する機会に恵まれています。その一人は、東京信愛教会の鈴木 武仁先生。先生とは、今から３０年前に、机を並べて勉強した仲でした。それは毎週月曜日に東京の目白にある学園で行われていたクラスです。そのクラスに出席するために、私は前日の日曜日の夕方に新幹線に乗って東京に行き、どこかで泊まる必要がありました。その時、鈴木先生が声をかけてくださり、先生の教会で泊まれるように計らってくださったのです。とてもとても助かりました。そのクラスに行くようになってから、先生が、私が留学していたアメリカ・オレゴン州にある神学校の先輩であること、また当時の私の仕えていた学院教会の中島 守牧師やそのお父様・中島 彰牧師のことをよく知っておられたことなどがわかりました。先生は私を親しい後輩のように交わってくださったのです。当時、先生は教会の働きのほかに、「おとずれ社」という出版社に関わりを持っておられました。それで、先生は、私の翻訳したものの出版のために労をとってくださり、私は１９８８年６月におとずれ社から「ビロンギング」という本を出版させていただくことができ、その出版記念会が学院教会で行われた時には東京から来て祝辞を述べていただいています。その２年後には、東京のクラスの卒業論文となった「牧会神学における共同牧会の研究」を 同じくおとずれ社から鈴木先生の労によって発行することが適いました。先生なくしては、私の本は出来なかったのです。そればかりか、出会って以来の信仰による交流が、私の働きに、生活に大きな力となっていることを思い、出会わせてくださった私たちの神さまの導きに感謝し、その御名を崇めざるをえません。
その鈴木先生（写真左）が大阪にやって来る機会が増えて、その度に、私に声をかけてくださいました。やっと機会が与えられ、何十年ぶりに再会することができ、良き交わを持っています。先生は現在、イエスの友会全国委員長、日本福音学校理事長としても活躍されています。信仰の友が神さまに用いられていることを見ることができるのは何と幸いなことでしょう。また先生の教会で毎週日曜日の午後に行われている賛美礼拝はユーチューブで視聴することができていることも感謝なことです。神さまは私たちに旧友と再会するおりにかなった恵みの時を与えてくださいます。さる６月に、私に洗礼を授けてくださったヤコブ・デシェザー宣教師のご夫人が９６歳で天に召されたという知らせがありました。娘さんのキャロル愛子さんは「母は先に天に召された父と再び出会っていることでしょう。」と記しています。これこそ本当の旧友再会。私たちは多くの方々と出会い、交わり、そして、地上での分かれを経験しています。しかし、私たちの信仰は永遠に続くものでありますから、やがて、私たちが地上での信仰生活を終えたとしても、天国で再会する喜びが待っています。でも誰もが、天国に導かれるのではないことを聖書は教えています。主イエスは「あなたがたにわたしが命じることを行うなら、あなたがたはわたしの友である」と明言されました（ヨハネ福音書１５勝１４）。 ここに、私たちが主の教えに従って生きる意義があります。ですから、私たちはこの地上で、与えられた期間、懸命になって、神を信じて、その教えに従って歩み、私にもたらされた神の恵みを力強く証しする生活に励まなければならないのです。
