流れのほとり   
                                 発行: 流  れ  の  ほ  と  り 社     
                                 〒545-0042
                                  大阪市阿倍野区丸山通1丁目6-16
                                            松虫ハイツ303 
        2017年9月17日号 No.324            主筆・牧師     竹谷 敏朗                                       


 幼子の成長

 多くの人は、人間は勝手に生きているように思っているのですが、実は多くの不思議なメカニズムによって生かされています。胎児は母親の体内において呼吸もせず、母からの酸素を供給されているのですが、オギャアと産声をあげた瞬間に、肺呼吸を起して命を持つ者になります。この切り換えが瞬間に行われること自体が大変不思議なことなのです。多くの新生児を取り上げたある医師は、赤ちゃんの誕生の瞬間に起きる「画期的な変化が自動的に起きるということは、いかに素晴らしいか、ただ驚嘆するもの」と話しています。

 赤ちゃんの泣き声は命の存在をアピールしています。その声に促されて、親はその子が成長するために必要なメカニズムが起きるように手助けを行って行きます。赤ちゃんは約3,000g前後の小さな存在として誕生しますが、その後の数ヶ月の間に急速に発育していきます。人は揺り篭の中において人間として自立するための様々な基盤を形作っていきます。

 赤ちゃんは活動的です。手足を伸ばしたり、蹴ったり、動かしたり、握ったり、まぶたを開けたり閉じたり、声を出したりして泣いたりします。このような動きを通して子どもは成長と発達を続けていきます。親は赤ちゃんの元気な行動と成長と発達を導くことを理解しなければなりません。成長とは身体的に大きくなることですが、発達とは大人になるために変化を重ねていくことにほかなりません。

 人間は探求することにおいて世界の不思議さを解明してきました。小さな子どもも、真理の探究を始めます。乳児は大人のように知識を持っていませんが、成長過程における行動の変化自体が、あることに対する認識が始まろうとしていることを表しています。たとえ、言葉に表すことが少なくても、乳幼児は多くのことを理解して行動しています。
 赤ちゃんの世界は、自己中心の狭い範囲にあります。と言うのは、まだベットのなかにいることが主要な日課だからです。従ってベットを取り巻く家族の者とだけ親しくなり、遊ぶようになります。子どもを取り巻く人たちは、乳幼児の行動を通して、彼らの必要に応えていかなければなりません。
 赤ちゃんは環境の変化に敏感に反応し、慣れない環境には脅えます。もしも脅えたならば、母親の腕のなかで合図を送りますし、気に入らない時には、癇癪熱を通して不快感をも表していきます。しかしこうした乳幼児の感情行動は、周囲の(親や祖父母、兄弟などの)反応に応じて、すなわち、受け入れられるものと受け入れられないものとを判別することを覚えながら形成されていきますから、子どもの感情形成においても大人の責任は重大であることを忘れてはなりません。

 幼い子どもは真似をします。彼らの行動はほとんど他の人の真似から起きています。子どもはその行動について意味を理解できなくても、善悪についての見極めを大人の行動を真似るところから学んでいきます。
母親がいつも食事の前に神さまにお祈りをしていたり、聖書を読み聞かせたりしているならば、子どもも自然と神さまについての理解を深めていきます。
 赤ちゃんにとって両親に勝る教師を見つけることはできません。親は子どもの誕生を喜ぶとともに、子どもが正しく成長できるように、神さまの助けを求めなければなりません。なぜなら、神さまがこの世界に人を創造し、住まわせているからです。

 聖書のことば: あなたがたは、神に愛されている子どもとして、神にならう者になりなさい。
                                (エペソの手紙 5章1節)
  


 2017ACCA異文化理解研究推進会講演会を開催


        2017年9月9日(土)pm1:30~4:00
        大阪市立阿倍野学習センター特別会議室にて
       
  講演会の講師は、小宮山盛昭先生  先生は牧師の家庭に生まれ育ち、父親の任地異動により、 台南でも過ごされています。また先生のお兄さんは、フィリピンで戦死されていてその慰霊のための旅行もされました。先生の三人の弟さんは牧師となり、各地の教会に仕えています。そんな中、先生は神戸県立高校から、大阪女学院へ転職しミッションスクールでの働きのために長年にわたり教論、高等学校校長、女学院副院長として尽くされています。大阪浪花教会のメンバーです。

  講演は、 1.台南にて(台南で過ごしたこと)  2.カナダ・ヴァンクーバーでの研修旅行(学生の英語研修旅行の団長として体験したこと)  3.フィリピンで戦死されたお兄さんの慰霊のための旅行で経験したこと) などから、1時間にわたって、先生の触れられた異文化との交流についてお話しくださいました。

 音楽タイムでは、J-HOUSEの宇田川八恵子さんが、佐々木進一さんのピアノ伴奏で賛美してくださいました。J-HOUSEの岡山さん、田中さんも賛美に加わってくれています。 選んでくださった曲は、1..詩篇139 2.Great is thy faithfulness/主のまことはくしきかな(讃美歌2篇191番) 3.恵みのなかで  4.He looked beyond my faults/この世のなみかぜさわぎ(讃美歌2篇157番) 5.ああうれしわが身も(讃美歌529番) 1と3は宇田川さんの自作のものです。

 交流タイム  講師の小宮山先生への質問を中心に、出席者の交流の時を持っています。




当日のアルバム

〇今日は素晴らしい機会をありがとうございました。懐かしい兄弟姉妹とも再会できて感謝でした。
〇講演の小宮山先生の三つのお話、音楽タイムでの宇田川さんのこの日のための賛美、和やかな交流の時など、良き時を過ごすことができました。感謝!              


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10月20日(金)
「 神は人を創造された日、神に似せてこれを造られ、 男と女に創造された。創造の日に、彼らを祝福されて、人と名付けられた。」創世記5章2節

恵み深い神さま、 今日もあなたの慈しみをいよいよ深く感謝する心をお与えください。あなたは私たちを創造し祝福されました 。どうか、そのあなたの祝福を、確かに受け取ることができるように導いてください 。

10月19日(木)
「 主よ、あなたは御業を喜び祝わせてくださいます。わたしは御手の業を喜び歌います。主よ、御業はいかに大きく  御計らいはいかに深いことでしょう。」 詩篇92編5-6節

つくり主なる神さま、私は魂を高く上げてこの日、生きることの喜びを感謝いたします。あなたが私の思いをこえて、至高の喜びをもたらしてくださいます。どうか、今日も 私たちをあなたの指し示す道に、素直に進ませてください。

10月18日(水)
「 息絶えようとするとき   わたしは主の御名を唱えた。わたしの祈りがあなたに届き  聖なる神殿に達した。」ヨナ章2章8節

全能の神さま、あなたの真理を持って私の心に悟りを与え、あなたの恵みをもって私の志を守ってくださることを感謝いたします。どうか、大きな試みに会う時も、あなたの助けを信じて祈り求めることを行わせてください。

レスポンス

〇 主の導きは本当に不思議なものですね。 先生のお証を感謝します。 最近、聖書を原語で読む必要が示され、ヘブライ語の勉強を始めました。 ネットで色々調べていると篠原正さんが出てきたので、驚きました。 神様は不思議な導きをされる方です。
〇 9月9日は御影高校で講演会がありますのでお伺い出来ませんが、盛会をお祈り致します。皆様に宜しくお伝えください。
〇デシェィザ―先生の奥さまはいつお会いした時も、いつもいつもニコニコとされていたお顔が目に浮かびます。さびしくなります。
〇今朝もありがとうございます
〇先日は「流れのほとり」もありがとうございました。毎回、私に良いものを送ってくださって感謝しています
〇毎朝の命の御言葉を感謝します。


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