流れのほとり   
                                 発行: 流  れ  の  ほ  と  り 社     
                                 〒545-0042
                                  大阪市阿倍野区丸山通1丁目6-16
                                            松虫ハイツ303 
        2017年11月18日号 No.326            主筆・牧師     竹谷 敏朗                                       


 神は助け主


  10月31日は宗教改革記念日でした。今年は宗教改革500年ということで、 各地で様々な記念行事が行われています。ここ大阪では、文楽によるルター の生涯が上演されました。(文楽新作「ルター」と楽劇「ルター」文楽とルネッサンス・ダンスの邂逅の2作品 10月29日日本福音ルーテル大阪教会にて)。

  マルチン・ルターは、本当は神学部に入って学びたいと願っていたのですが、 家庭の事情で(貧しいなかに育った父親が裕福になることを求めていたという) 多くの収入が見込まれる役人になるために、法学部に入り、そこを出て、父親の夢である豊かな生活を求めて働きを続けていました。
  しかし、ルターの心のなかでは、自分の人生に後悔はしていないのかと問われると、はっきり、「後悔していません」と言うことのできない、内面の苦しみを持 っていました。
  ある時のことです。彼が歩いていると、雨が降り始めて来ました。次第にその 雨が激しくなり、嵐に変わりおさまりそうにもない状況になり、彼は恐ろしさを感 じ始めました。雨は次には雷をともなって激しく降り注ぐようになり、本当に死ぬ のではないかという恐怖が彼のなかを支配するのです。その時、彼は神さまに 向って祈りました。「神さま、私をお救いくでださい。この嵐を静めてください」と、叫び祈り求めました。何度も繰り返し叫びました。嵐は静まるどころか、ますます激しくなっていきます。とうとうルターはこう叫んでいます。
「神さま、私が助けられたら、私は修道院に入ります。修道士になります。神さまにお仕えします」と。

 彼がそう叫ぶと、不思議にも嵐のように激しく降り続いていた雨が止み始め、次第に晴れ間を取り戻し、いつものような穏やかなところに変わっていきました。ルターは神さまが私の祈りを聞いて、救い出してくださったことを悟り、そして、神さまに約束したように、今の生活を改めるために修道院に入る決心をして、その方向に向って歩み始めました。死の恐怖をもたらした突然の嵐のなかで、神さまはルターの心の底にあった「私を救ってください」という願いを聞きいれ、彼の人生のあり方を変え、後悔しない人生を与えてくださったのです。それが、宗教改革という歴史的な大きな働きに向わせることになりました。もちろん、そこに至るまでにはおおきな努力・苦悩・苦労がありました。しかし、彼が神の助けを求め続けることによって、神さまはその都度、不思議な御業を現し、彼を守って、歪んだ教会のあり方を改革する力を与え続てけいます。

 神さまは私たちの助け主です。弱さのために、神さまを見ることができないために、私たちは満足できない生き方や困難なことに遭遇します。実はその満たされない時を通して、神さまは大きな恵みを経験することができるように私たちを導いています。

 「神はわがやぐら、わがつよき盾。 苦しめる時の 近きたすけぞ。」(讃美歌267番)





  「 クリスマスメッセージ、ミニパーティー&
            ミニゴスペルコンサートの夕べ」


    日時   2017年12月2日(土)pm5:00-7:30
    会場   日本聖公会 大阪聖愛教  大阪市天王寺区大道3-3-20

        第一部  キャンドルライトサービス  (2階礼拝堂)

           メッセージ     島田 巌 牧師(神楽町教会)
       
    第二部  ミニパーティー&ミニゴスペルコンサート (1階信交室)
          
          ミニコンサート   J-House Gospel Choir
                        ディレクター 宇田川 八恵子氏

            賛美リスト   (礼拝)I love you Lord / 王が生まれた
                     (コンサート)Joy to the world / ハレルヤ / 我が魂のしたいまつる /
                             主は我らの太陽
                     (皆さんで)荒野の果てに / 聖しこの夜

    入場無料  皆様のご来会をお待ち申し上げます。


                    主催  異文化理解研究推進会(代表 中島 愛子)

  案内詳細   会場までの地図   

      


今日の聖句 2017年 11月  毎日更新中 (ご希望の方には聖句メールとして配信します)
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12月3日(日)
「 新しい歌を主に向かって歌え。地の果てから主の栄誉を歌え。」イザヤ書42章10節

天の神さま、私たちを日ごとにお恵みくださることを覚えます。どうか、今日も、この週 も、あなたの存在を讃える、新しい喜びを力強く歌うことをかなえさせてください。

12月2日(土)
荒れ野で叫ぶ者の声がする。「主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ。」ルカ福音書3章4節

聖なる神さま、荒れた、乱れた中にいる者たちを、救い出してくださる働きが続けられていることを、どうか、覚えさせてください。私たちにも、その働きを担わせてください。

12月1日(金)
「 ですから、今、時のある間に、すべての人に対して、特に信仰によって家族になった人々に対して、善を行いましょう。」ガラテヤ書6章10節

恵み深い神さま、あなたのお守りにより、新たな一日を迎えられますことを感謝いたします。どうか、この日、私たちの家族を覚え、彼らのうえに、あなたのお恵みが与えられるよう祈り求めさせてください。


記念会

 昨年12月10日に天に召された母とき子の1周年記念会を行うことができました。11月4日(土)


〇司式は弟の竹谷 基神父、彼が館長を勤める福信館の皆さんが協力してくれました。感謝

当日のプログラム
  

レスポンス
〇今朝もありがとうございます 最近、急に寒いですね お身体を大切にご自愛くださいね
〇この前は礼拝に来て下さり、又尊い献金を頂きありがとうございます
〇中島ジョニ―くん 「昨日(24日)の仕事帰りに車とぶつかって腰椎破裂骨折!!!
              3週間の安静療養との事でベッドから動けない。」
〇いつもメールいただきましてありがとうございます。 このたびジョニーさんが交通事故にあわれ大変なことを知りました。神さまのお癒しをお祈りしております。
〇お疲れ様でした。心あたたまるよい記念会になりよかったです。


   ACCA異文化理解研究推進会    流れのほとり前号     お便りはこちらから